14号線沿いのスシローで安く寿司を食おうと思った我々夫婦は、夜7時にして35組待ちの行列に打ちひしがれ、幕張本郷駅まで戻ってきた。
駅前にある、中途半端な雰囲気の寿司屋、すし藤乃に行こうと言うことになったのだ。
寿司屋にしては、威厳とか歴史とか、重みとかを感じさせない、ちょっと観光客を狙った感じの派手な店構え。
「きっとおいしくないよ」と、以前から妻が言うので敬遠していたのだが、今回は「一度くらい入ってみないと味なんかわからない」と、言う私の意見が採用され、入店。
駐車場はやや狭いけども、無料で駐められる。駅前にしては、駐車可能台数も多く、ところに寄っては駐車テクが要求されるが5台ほど駐車可能だ。
メインの寿司は1カン53円~300円オーバーまで、まあネタの高級さによって値段が変わるわけだ。
適当に握りを注文し、あら汁やエビの頭汁もついでに注文。
うまい。
ネタが巨大だとか、面白ネタがあるだとか、そういう派手さはない。普通の大きさのネタに、バランスのとれた量のシャリがついている。
何種類か注文した寿司が、細長いまな板の上に乗ってやってくる。
地味にうまい。
私はエンガワが好きなのだが、あまりにうまくて二回注文した。
うまい。合計20カンくらいは食べた。
これはいいのではないか。というか、幕張本郷周辺の寿司屋には、回転寿司以外入ったことはないが、十分満足できるレベルなのではないか。
注文の順番としてはおかしいが、最後にサザエの壺焼とまぐろほほ肉の串焼きを注文。
うまい。
値段は合計約4,000円。
うむ、腹いっぱい食ったにしては、値段もリーズナブル。また来たい。
そうなのだ。おいしくない店が、長い間駅前で営業を続けられるほど、世の中は甘くないのだ。月に一度くらいは行きたいなと思いつつ、満足しながら店を出たのだった。