「ご飯作るのやだなあ。」
かといって、外食するのもめんどくさいなあ、という思考が妻の脳内をかけめぐったとき、我が家には出前という選択肢が出てくる。
おもに、ポストに入ってたチラシの中から選ぶのだ。今回は、とあるスープが目を引いたためスペイン料理に決定。「
カラモンジョイ」というお店だ。
そのスープとは「アホスープ」。
▲アホスープ
じゃあ、なにか、姉妹品でバカスープとかもあるのか、若鶏のマヌケ揚げとか、料理に必ず悪口が入ってたりすんのか、どうなんだ。
と期待を込めてほかのメニューを確認したが、そんなことはなかった。
アホというのは、現地の言葉でニンニクという意味だったのだ。
けど、名前の持つインパクトはすごい。もしこれが、「ニンニクたっぷりスープ」という名前だったら、あえて注文していないだろう。アホという、食卓には場違いな名前を持つスープだからこそ、こうやって注文に至ったのだ。たぶん。
電話をかけると、名前、住所、電話番号を聞かれる。注文はメニューに書いてある番号を指定すると楽でいいようだ。
だいたいの料理のお届け時間を指定し、待つ。
待つ。待つ。腹を減らしながら、待つ。
玄関の呼び鈴が鳴り、ヤツらはやってきた。
アホスープとその仲間たち。
玄関口で平静を装って料金を払い、配達員が去ったら、急にテンションをあげて「アホスープきたよ!」と叫ぶ私。
我々のアホスープに関する期待は異常なレベルに高まっていた。もう、ニンニクたっぷりのスープだと素性は割れているというのにだ。
素早く皿をならべ、いただきますだ。
アホスープは、にんにくたっぷりの、もう、そうとしか言いようのないニンニクスープだった。これはアホスープと呼ばれてもしょうがないな。
アホスープに対して、あまりにも気持ちを込めすぎたため、同時に注文したメインディッシュたちに関しては、どんなのを頼んだのか忘れてしまった。すまない。
ついつい、名前で選んでしまったけども、まあ結果としてはおいしかったし、幕張駅近くにある実店舗にも今度行ってみようかなあ、と思いつつ、今回の体験談を終わる。
(追記)実店舗に行ってきた。
カラモンジョイ実店舗は、線路沿いにあるこじんまりとした店だ。1Fにはカウンター、2Fには4人がけテーブルが4席ある。
▲メニュー
ランチメニューは、カレー、パスタ、肉系、テリーヌとある。ごはんはわりと少なめだ。大盛りは無料なので、注文時に大盛りとお願いしておくといいんじゃないだろうか。
▲ランチ「レッドカレー」
▲ランチ「ボージョ・ビカンテ」 スパイシーチキンの煮込みだ
▲別注文した「アホスープ」 にんにくの効いたピリ辛スープだ。
うむ、おいしかった。店であつあつの料理を食べるのはやっぱりいい。出前もいいけど。そんな感じで、カラモンジョイに行ってみた体験談を終わる。